コロナ禍の打撃を大きく受けたことがきっかけです。工芸品という性質上、メインの購買層となる観光客が激減すれば、製造を止めざるを得ません。近年ようやく観光業も回復し、インバウンド需要も増えてきましたが、製造停止中に内職を辞めてしまった方が多く製造が追いつかない状況に。
もちろん人手を増やそうと画策してみたのですが、大手の求人が浸透していない地域のため苦戦。タウン情報誌や地元新聞などで求人をしてみたものの、採用コストに見合う結果が出ず……。求人以外での大規模な募集方法を探していると相談したところ、ご提案いただいたのが「SNS採用」でした。

実は、元々ひそかにリソースクリエイションのファンだったんです。HREXPOというイベントで出展ブースを見つけた際に、けいたろう社長にご相談したのが始まりでした。求職者だけをターゲットにしていた私に対し、「SNSを見たお子さんやお孫さんから、家族に「こんな仕事があるんだって」と伝わることがある」「主力商品の宣伝効果もあるし、卸会社が有名になれば小売店の売上も上がって地域活性化にも繋がる」と言っていただいて。高山市の人口は年配層が多く、SNSを活用しても意味がないと思っていたのですが、その考えを改めさせられました。確かに現状維持のままでは何も変わらないと思い、SNSの導入を決意しました。

最大の目的である内職の大規模求人という点に関しては、まだまだこれからだと思います。ですが、地域の方やお客様から「TikTok見たよ！」「面白い宣伝始めたね」と声をかけていただくことが増えました。そのため、認知は着実に広がっていると思います。今後も運用を行い、採用コストに見合った結果が出ることを期待しています。